かぼちゃ | 1/2個(約400g) |
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綿実油 | 適量 |
*煮汁 | 約300cc |
だし汁 | 大さじ2 |
砂糖 | 大さじ1〜2 |
みりん | 大さじ2 |
薄口しょうゆ | 大さじ2 |
かぼちゃの煮物を作る際に、まずかぼちゃを綿実油で炒めてから、いつもの味つけで煮含めましょう。油のコクと風味が加わり、箸が進みます。
また、油で炒めるという工程をプラスすることで、健康効果も期待できます。
かぼちゃに豊富なβ(ベータ)‐カロテンには、抗酸化力があり、細胞レベルで老化を防いでくれます。また、のどや消化器官の粘膜を健康に保つ働きがあり、風邪などにかかりにくい体を作るのに役立ちます。昔からこの効果を望んで、冬至にかぼちゃを食べる風習があるのですが、実は、β‐カロテンは、油と一緒に摂ってこそ、体内での吸収率が高まるのです。ですから、かぼちゃの栄養をしっかり摂る観点からいえば、油を使う料理のほうが理にかなっているのです。
もう一つの健康効果としては、砂糖の量を減らせるということです。かぼちゃの煮物は、他の煮物よりも砂糖を多く入れて味つけする傾向がありますが、油で炒めてから煮る場合には、砂糖の量を減らしても十分においしいのです。そして、しょうゆを少し足せば、しっかりとした味つけのおかずにも変身します。
食べ慣れた料理に、油をプラスするという考えは、意外かもしれませんが、素材に含まれる栄養を丸ごといただくためにも、ぜひお試しください。
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かぼちゃは種とわたを取り除き、一口大に切る。 |
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鍋に綿実油を熱し、かぼちゃを炒め、だし汁をかぼちゃがひたひたにつかる程度加える。砂糖、みりんを入れる。 |
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落としぶた(またはクッキングペーパーで紙ぶた)をして、約10分煮て、薄口しょうゆを加え、さらに約10分煮る。 |