ほうれん草 | 1 束 |
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塩 | 適量 |
しょうゆなどお浸しに通常使う調味料 | 適量 |
綿実油 | 少量 |
ほうれん草のお浸しといえば、ゆでてからしょうゆをかけるか、しょうゆなどで味つけしただし汁に浸して作る方法が一般的です。そこに、綿実油を少しかけていただくという食べ方をご提案します。しょうゆ+油というのは、ドレッシングのようなもの。コクが出てまろやかになることで、いつも以上にほうれん草がたくさん食べられます。他の野菜のお浸しでもぜひお試しいただきたいです。
ほうれん草は、緑黄色野菜の代表選手。
緑黄色野菜とは、β(ベータ)‐カロテンが基準値以上豊富に含まれている野菜の総称で、単に緑色や黄色が濃いからといってそう呼ばれているわけではありません。
β‐カロテンは、抗酸化力が強く、活性酸素を除去して、細胞レベルで老化を防いでくれる、なくてはならない栄養素です。また、のどや消化器官の粘膜を健康に保つ働きがあり、風邪などにかかりにくい体を作るのに役立ちます。
ほうれん草には、確かにβ‐カロテンが多く含まれていますが、通常のお浸しの調理法では、体内で吸収されにくいという欠点があります。なぜなら、β‐カロテンは、脂溶性(油に溶けやすい性質)のため、油で調理してこそ吸収率が高まるからです。
ほうれん草は塩ゆでして、お浸しにする。
塩ゆでしたほうれん草にしょうゆをかける作り方の場合には、一緒に綿実油も少量かける。
漬け地(だし汁に薄口しょうゆとみりんを加え、ひと煮立ちさせて冷ましたもの)にしばらくつける作り方の場合には、盛り付け前に綿実油を漬け地に加えてなじませる。
油を調理に効果的に使うことで、今以上の健康を手に入れることができます。油はカロリーが高いから…と敬遠するのではなく、重要な栄養素を摂るために必要不可欠なものという認識で、日々の調理にお使いください。